参 考 文 献
歴史を学ぶことの意味
E・H・カー『歴史とは何か』岩波新書,1962年
永原慶二「わたしの中世史研究」『永原慶二の歴史学』永原慶二追悼文集刊行会編,吉川弘文館,2006年
コメント〔そこに眠っていた歴史1 「日本にも旧石器時代があった1」〕
相沢忠洋『「岩宿」の発見』講談社,1973年
杉原荘介「群馬県新田郡岩宿遺跡」『日本考古学年報2 昭和24年度』誠文堂新光社,1954年
杉原荘介『群馬県岩宿発見の石器文化 明治大学文学部研究報告 考古学第1冊』明治大学,1956年
神話を教える視点は?Ⅰ〔「日本の神話」〕
神話を教える視点は?Ⅱ〔「神武天皇と東征伝承」〕
神野志隆光『古事記と日本書紀「天皇神話」の歴史』講談社現代新書,1999年
*『古事記』と『日本書紀』の神話体系の相違を解り易く論じたもの。
神野志隆光『古代天皇神話論』若草書房,1999年
*著者の神話論を学術的に体系だって論じたもの、やや難。
水林彪『記紀神話と王権の祭り』岩波書店,2001年〔改訂版〕
*神野志氏とは違った視点で、古代天皇制論との絡みで記紀神話を論じた学術書、難。
岩波文庫『古事記』倉野憲司校注,1963年
*『古事記』を、とにかく読んでみようと思う人はまずこれ。ただし校注が古い。
岩波文庫『日本書紀』(1),坂本太郎・家永三郎外校注,1994年
*『日本書紀』を、とにかく読んでみようと思う人はまずこれ。全5冊の内1。
新編日本古典文学全集『古事記』神野志他校注,1997年
*神野志氏らによる『古事記』の新たな研究成果を取り入れての校注入り。
文部省『尋常小學國史』上巻,日本書籍株式会社,1935年
*戦前教科書、「天鈿女命(あめのうずめのみこと)」や「金色の鵄(とび)」の記述がある、自由社記述の下敷き。
中村孝也監修『尋常小學國史繪圖』上巻,東京学習社,1940年
*戦前副読本。天孫降臨や金鵄が弓に止まる場面などが、カラーで描かれている。
「赤穂浪士の討ち入り」は、今も賞賛すべきこと?
石井紫郎編『近世武家思想 日本思想体系27』岩波書店,1974年
*浪士討ち入りに対する当時の武士・儒学者の論争を、史料として読みたい人はこれ。
乙葉弘校注「仮名手本忠臣蔵」『浄瑠璃集 上 日本古典文学大系51』岩波書店, 1970年
*江戸時代に演じられた「忠臣蔵」を知るには、この浄瑠璃でまず確かめる。
谷口眞子『赤穂浪士の実像』吉川弘文館,2006年
*法制史・刑罰史の立場から、浪士討ち入りを解りやすく説いたもの。
谷口眞子『武士道考―喧嘩・敵討・無礼討―』角川学芸出版,2007年
*浪士討ち入りを含め、「武士」の様々な抗争の裁かれ方を解明したもの。
田原嗣郎『赤穂四十六士論』吉川弘文館,1978年
*浪士討ち入りについて、武士階級の多様な反応を、幕藩体制に絡めて論じた古典的著。
宮澤誠一『赤穂浪土 紡ぎ出される「忠臣蔵」』三省堂,1999年
*忠臣蔵の虚と浪士討ち入りの実とを詳しく説いたもの。
宮澤誠一『近代日本と「忠臣蔵」幻想』青木書店,2001年
*近代の歴史のなかで、浪土討ち入りが美化されていく過程を解明したもの。
文部省『尋常小學國史』下巻,日本書籍株式会社,1937年
*戦前教科書で浪士討ち入りを褒めそやしている様がよく判る。自由社記述の下敷き。
中村孝也監修『尋常小學國史檜圓』下巻、東京学習社,1941年
*戦前副読本。刃傷場面と討ち入りの場面が、カラーで描かれている。
今日、二宮尊徳を取り上げるならば
大藤修「二宮尊徳」『岩波講座 日本通史』15巻,岩波書店,1995年
大藤修『近世の村と生活文化―村落から生まれた知恵と報徳仕法―』吉川弘文館, 2001年
奈良本辰也『二宮尊徳』岩波新書,1959年