自由社版『新編 新しい歴史教科書』でどう教えるか?

2010年4月から、横浜市の8区の中学校で『新編 新しい歴史教科書』が使用されることになりました。これらの区の多くの先生方が、自由社版歴史教科書の採択を望んでいたわけでもないのに、突如として市教育委員会が採択したことにとまどいを感じているのではないでしょうか。 この採択は、公正な採択のために設置された市審議会の答申を市教育委員会が無視し、しかも歴史教科書の採択だけが無記名投票で行われるという責任の所在を曖昧にする前例のない不当なものでした。そのように採択された自由社版歴史教科書は、検定で500か所あまりの指摘を受け不合格になり、再提出のさいにも136か所の検定意見がつけられ、これを修正してやっと合格したものです。しかも、検定で合格しているとはいえ、なお誤りや不適切な部分が多数あり、問題のある教科書です。このような教科書をどのように使用したらよいのでしょうか?
■まず、私たち「横浜教科書研究会」のこと、そしてこれまでのとりくみについてご紹介します。
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■これまでに発表した声明を掲載します。
 →これまでに発表した声明
■自由社版教科書を使用して授業をしなければならない、現場の先生方、保護者の方、自由社版教科書を使っている中学生を指導される塾の先生方に、お読みいただきたい冊子です。 
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県教委への抗議声明(2009年10月19日)

神奈川県教育委員会
教育委員長 平出 彦仁 様
 
抗 議 声 明

1015日に開催された県教育委員会で、横浜市教育委員会の要望を受け入れ横浜市の教科書採択地区の1地区統合の決定が行われたことに対して抗議します。
私どもは、先に請願書(実際には直前のため「要望書」として提出せざるをえませんでした)を提出し、市教委の主張する教科書採択地区の全市統合化には、現行の教科書採択制度および関連法の趣旨を無視する重大な問題があるとみられるため、現状の18地区を維持すること、また委員会においては十分な検討と慎重な審議を行うことを要請しました。
しかし、貴委員会での審議および決定過程は私どもの期待を裏切るもので、委員会においても制度変更についての理由すら明確にされないまま、しかもこうした重大な問題を、全会一致ではなく多数決という異例な形によって反対意見を封じて決定したことは、大変遺憾なことと言わざるを得ません。ここに厳重に抗議いたします。

 20091019
 
 
              横浜市の教科書を考える横浜国立大学教員有志